fc2ブログ
2024 / 03
≪ 2024 / 02 - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - - - - 2024 / 04 ≫

先日「バックキャスティング」という言葉を初めて聴きました。「後ろに向かって放る」というのが言葉通りの訳。スウェーデンの環境NGOの創始者が提唱している考え方。詳細は調べて頂くとして、「将来あるべき姿を考え、そこから現在を振返り、そこにたどり着くための方策を考え実行する手法」ということなのでしょうか。コーチングを勉強している方は、ヒーローインタビューの手法など、この手法の感覚がわかるのではないかと思いました。

バックキャスティングと聴いて、私は高校のとき、サルトルの「未来に向かって自己投企する」という言葉に衝撃を受けたことを思い出しました。自分を未来に向かって放り投げ、そして現在の自分が未来に着いたときに、放り投げておいた自分を受け取る感じ。高校生の私は、サルトルの言葉を自分なりにそう解釈し(正しいかそうでないかわかりませんけど)、その言葉が好きでサルトルファンになりました。サルトルの言葉の自分なりの解釈の是非はおいておくとして、私が大事にしているのは、バックキャスティングという言葉がぴったりだなあと思いました。

実は、20代後半、親に勘当されてしまい、家事手伝いから塾の講師の職についたことがあります(今も同僚や塾生と交流があるのですけどね・・)。そこで発行していた塾生向けの通信誌の巻頭文にこんなことを書いたことがありました。「サッカーやバスケットなどで味方にパスを送るとき、横にボールを放り出しても味方はパスをとれません。自分や味方が動く速さ、味方との距離を考えながら、絶妙なタイミングで、絶妙なパスの速さで、味方のまだ到着していない前方にボール放り出さないと、味方はパスをキャッチできません。・・中略・・将来の自分に向かってパスを出しましょう。(結び)」これって、バックキャスティングを伝えたかったのだと思います。

さて、個人的な話になりますが、私も80代の自分に向かって、20代の頃から意識的にバックキャスティングを続けています。また、弊社を立ち上げてからも、会社としてもバックキャスティングを続けています。お客様にサービスを提供する傍ら、起業動機のひとつ=「地域活性化の貢献」につながればと思い、起業1年後から今に至るまで、自己研鑽・情報収集・ネットワーク作り・チーム作りなど、広島だけでなく、東京・大阪・福岡などに行き、かなりの経済的・時間的・エネルギー的投資をしてきました。経済や社会の趨勢を予測し、必要なものを取りに行き、そのときに備えようとしたわけです。変化の急激さ、混迷の深さ、は予想を上回ってしまっているものの、これからも、さらにバックキャスティングをしながら、使命を果たせる会社でありたいと思っています。
スポンサーサイト




この記事へコメントする















02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

管理人

  • Author:管理人
  • 研修講師、ファシリテーター、コーチング、コミュニケーション、アサーション、リーダーシップ、インプロ、NLP